Jリーグジャッジリプレイをリプレイ#14

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今週はJ1第14節です。

J1第14節 松本vs清水 65分 Lペレイラ選手(松本)の転倒はPK?

松本のレアンドロ・ペレイラ選手がハーフラインくらいの位置でボールを奪い、そこからカウンターで自らペナルティエリアまでドリブルし、エリア内で清水のDFがスライディング。ボールに対してチャレンジしているようにも見えるが、PKという判定に。

続けて、同じ試合の別のシーン。

J1第14節 松本vs清水 77分 ドウグラス選手(清水)の転倒はPK?

清水のドウグラス選手が縦パスに反応してペナルティエリア内でGKと1対1に。GKはボールに対して反応しているが、ドウグラス選手が倒れたことで笛が鳴り、こちらも判定はPKに。

どちらのシーンもよく見るとPKではないと思ったけど、この2つのシーンでお互いに1回ずつPKという結果からすると、試合コントロールの面ではバランスが取れているのかなと思った。(そういう問題ではないと思うけど・・・)

まず、最初のペレイラ選手のシーンは清水DFの六平選手がボールにチャレンジしているので、ノーファールが妥当。解説でも言われているけど、ボール奪取からすごいスピードで反対サイドまでボールが進んでいて、主審も遠い位置からの判定をせざるを得ない状況だったのもあると。

2つ目のシーンはドウグラス選手が足を揃えてGKにあたりにいっているように見えるので、むしろシミュレーションによるドウグラス選手に対するイエローカードでも良いくらい。解説では、レフリーは確信的な状況でないとシミュレーションは取らないということも言われていた。

あと、試合のバランスを取るために・・・、という判定はあるのかという問いに対しては、審判としてバランスを取るためにということはないということでした。が、バランスを取った風に見えることはある、ということなので、主審に何らかのバイアスがかかってバランスを取った、と思うことにします。

たにの見解:どちらもPKではない。けど、バランスは大事。

J1第14節 磐田vs神戸 2分 神戸がPKを獲得する前にオフサイドは?

神戸の攻撃、山口選手の縦パスを三田選手がフリックしてトップのウェリントン選手に繋ぎ、ウェリントン選手のパスは磐田DFに当たるものの、こぼれ球に飛び込んだ三田選手と磐田GKカミンスキー選手が交錯し、判定はPKという結果に。ただ、最初の三田選手がフリックした瞬間にウェリントン選手がオフサイドポジションにいたため、ファウルの前にオフサイドがあったのでは?というシーン。

このシーンはダイレクトでパスが行われていて、磐田の選手にもボールが当たっていることでしっかりと整理しながら見ないと、最後の交錯のシーンの印象が強く残ってしまうが、三田選手→ウェリントン選手のところでオフサイドになるべきだと思った。

ここからレイさんの解説。まずオンプレーであれば最後の三田選手とGKの交錯はファウルでPKの判定は問題なし。そして、その前のオフサイド疑義のシーンに関しては、オフサイドを取るべきだったという見解。

そして、このシーンでは主審と副審でコミュニケーションを取る必要があったとのこと。副審からはウェリントン選手がオフサイドポジションにいたことが見え、主審からは磐田DFの足に当たっているのが意図的なプレーではないことが見えているので、それを2人の間で確認し合う必要があったと。

いずれにしても副審が最初のトリガーとして旗をあげるか、コミュニケーションシステムで連絡する必要があったが、実際に旗は上がっていないのと、連絡があったかどうかはわからない。推測するにボールの展開が速すぎて副審も見逃したのではないかと思われるが、結果的には誤審ということなのだろう。

たにの見解:オフサイドを取る必要があったのを見逃した。誤審。

J1第14節 湘南vs横浜FM 27分 オフサイド?ゲームの再開はスローイン?

湘南GKからのロングフィードを横浜と湘南の選手が競合い、どちらの選手も触らずにこぼれたボールが湘南の選手に渡り、ゴール前までドリブル突破したが、ペナルティラインの近くで横浜DFが湘南選手を倒したように見えたが、ノーファウルの判定。

その後ボールはタッチラインに蹴り出されたあと、湘南の選手が抗議し、主審と副審が協議した結果、副審が旗をあげてオフサイド出会ったことを表現しているが、試合はタッチラインからのスローインで再開されたことで、オフサイドの判定ではなかったのか?というシーン。

これもいろいろな事象が連続して発生していることで複雑になっているけど、最初のロングフィードがオフサイドなのであれば、そこで旗が上がっているべきだし、そのシーンをオフサイドと判定したのであれば間接FKで試合再開されるはず、と思った。もし、オフサイドではないとしたならば協議の後に副審が旗をあげたのが謎の行為ではあるけど、横浜DFのプレーもノーファウルで、全てのプレーがオンプレーとしてスローインから再開、という判定なのだろうか。

ここからレイさんの解説。5つのポイントで。

  • 1つ目:最初の湘南GKのロングフィードの時点でオフサイド
  • 2つ目:そのボールの競合いは50:50でどちらにもなる
  • 3つ目:横浜選手がボールに触っているか?→触っていない
  • 4つ目:湘南選手がボールに触れているか?→触れていてもオフサイド
  • 5つ目:ドグソ(決定的な得点機会の阻止)かどうか?→明らかなファウルで横浜DFにレッドカード

そして、この場面で主審と副審の間でコミュニケーションシステムが故障していて、遠隔での連絡ができずに直接話し合って協議していたとのこと。その後、選手交代というイベントも挟まっているが、オフサイドという判定で両チームの選手は納得していて、スローインではなく間接FKで再開すべきではあったけど、主審がちゃんと試合をコントロールできていたということなのであろう。

その後、副審が旗をあげるタイミングの議論で、VAR導入も考えて出来るだけプレーを継続させる傾向にあるという話があったけど、個人的には最初は腑に落ちなかった。例えばこのシーンで横浜DFが湘南選手を倒さずにゴールが決まったとして、そのあとに実はオフサイドでした、ということで副審は旗を後からあげることはできたのだろうか。

ただ、もう少し考えると、その場合でもVARがあれば主審に連絡がいき、主審がVTRを確認した上でオフサイドだったらゴール取り消し、ということもあるのかな。そう考えると、VARが導入されると副審の役割が下がって、VTRを参考にした主審の裁量範囲が広がるということなんだと解釈した。

たにの見解:オフサイドで間接FKから再開すべきだった。けど、選手たちが納得しているように見えるので、ナイスジャッジ&ゲームコントロールだったと思う。

まとめ

最後に札幌vs広島のルーカス・フェルナンデス選手がオフサイドだったか?というシーンも紹介され、中継の画角よりも広い画角で見ると明らかにオフサイドだった。これはいつもVTRの角度で見ている僕らがいろいろ言っているけど、審判からは別の視界で見えているというのがよくわかるものだった。次節ルーカス出場停止が痛いよー。

というわけで、代表戦も終わり、札幌はフライデーナイトJリーグで金曜に川崎戦。わくわくする試合を見せてくれ!

ではー。

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