Jリーグジャッジリプレイをリプレイ#10

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今週はJ1リーグ第10節。今回は原さんが海外出張中で代わりに播戸さんがゲストに。審判部からはおなじみレイさん。

そして、今節は注目シーンが多く、5件もピックアップされていたので、早速みていきましょう!

J1第10節 湘南vs名古屋 44分 シミッチ選手(名古屋)のタックルはファウル?

湘南が相手のペナルティエリアに攻め込み、こぼれ球に名古屋DFのシミッチがスライディングをしたが、湘南岡本選手も走り込んできて転倒、結果的には湘南の選手が倒されたとしてPKという判定に。

今回初登場の播戸さんが岡本選手はゴールに向かうプレーではなく、PKをもらいにいっているという解説をしていたが、僕も同じ感想だった。スライディングをしたシミッチに悪意は感じられないし、足がかかってるようにも見えない。球際の競合いで負けた岡本がプレーを続けてもチャンスにはならないと思って、倒れ込んだように見えた。そこに、あわよくばPKを、という意図があってもおかしくないとも感じる。

ただ、レイさんの解説ではこの判定は否定されるべきものではないという見解だったが、個人的にはこっちも納得のできるものではあった。最後は主審の裁量に委ねられているという、曖昧ではあるが生のスポーツとしての面白さの部分でもあると思う。

また、解説では今回のケースはVARがあったとしても、適用はされないということだった。それは明らかなジャッジミスではなく、繰り返し見てもジャッジが断定できるものではないからとのこと。この辺りはVAR導入に向けて理解を深めることと、導入後に事例を重ねることで文化として醸成していく必要があると感じた。

たにの見解:PKの判定は妥当。ただ、10回のうち4回くらいはPKにならないこともあるくらいの微妙なシーン。

J1第10節 湘南vs名古屋 50分 名古屋の決定機にアドバンテージの適用は?

同じ試合の別のシーン。名古屋が湘南ゴール前に攻め込み、シミッチ選手が抜け出そうかという場面で湘南の選手のスライディングでファウル。ただ、こぼれ球が名古屋の選手に渡ったことで、アドバンテージを取っていればGKを交わしてゴールまで行けたのでは?というシーン。

これは微妙なシーンが連続して起きていてかなり複雑な印象。まず、湘南の選手のスライディングはファウルなの?という疑問。ボールにチャレンジしているし、相手のプレーの妨害はしているかもだけど、名古屋の選手はボールに触れていないし。そもそもファウルなしという判定でもよかった気がする。その辺は湘南の選手も抗議している。

次にペナルティの中か外か。これは外で間違いないと思う。そして、アドバンテージを適用するべきかどうか。これは審判が笛を鳴らすタイミングが悪すぎたかな。倒れてすぐ鳴らすか、鳴らさないか。さっきのシーンと連続で見ると、湘南側が有利になるように吹いている印象を受けてしまう。(これは試合全体の流れも見ないとわからないけど)

最後は和泉選手のポジション。これは湘南DFと名古屋シミッチの交錯のシーンで和泉選手がオフサイドポジションにいるけど、ボールを出したのは湘南DFなのでオフサイドにはならない。ただ、これを考えるとやはり最初のプレーがファウルなの?と思った。

解説ではDOGSO(ドグソ:決定的な得点機会の阻止)の適用基準に当てはまるので、レッドカードが出るべきだということらしい。何回か見ていてわかったけど、湘南DFのスライディングで右足がボールに当たらず空ぶったので、シミッチに当たっているということなのか。

まとめると、アドバンテージを取ってゴールになっていたら得点を認めてイエローカードにし、アドバンテージを取らなかったらレッドカードにするべきだったとのこと。多少納得できない部分はあるけど、勉強にはなった。結果的には湘南がかなり得をした判定だったと。

たにの見解:結果論だけど、ノーファウルで名古屋のゴールがみんな幸せだったのでは?

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J1第10節 川崎vs仙台 37分 長谷川選手(川崎)の得点はオフサイド?

川崎が右サイドからクロスして、一番ファーサイドで待っていた選手がオフサイドポジションにいたのでは?というシーン。

解説でもこれは明らかにオフサイドであるとのこと。そして、VARがあればゴールは取り消されていたであろうと言われている。また、このレベルの試合では旗が上がっていてほしいというのが、J1の審判に求められる品質基準として示されたのが良いことだと思った。

たにの見解:オフサイドにすべきだった。

J1第10節 鹿島vs清水 3分 中村選手(清水)のFKはノーゴール?

清水の直接FKを鹿島GKがかき出したが、ゴールラインを割っているのでは?というシーン。続けて。

J1第10節 広島vs横浜FM 90+5分 川辺選手(広島)のシュートはノーゴール?

広島の右からのクロスをヘディングでシュート、先ほどのシーンと同様にGKがボールをかき出したが、そのボールがゴールラインを割っているのでは?というシーン。

解説では2つのシーン共にゴールを割っているので、ゴールを認めるべきだった。そして、このような誤審をどのように防ぐかという議論に。現在の人による審判システムだと限界があり、ゴールラインテクノロジーやVARという技術の導入が必要であると。

ゴールラインテクノロジーはとても高価なので、他のメリットもあるVARの導入に向けて準備を進めているという説明。サッカーファンとしては待つしかないが、VAR導入に関わらず、引き続き審判員の技術向上も切に願いたい。

たにの見解:どちらもゴールが妥当。VARに頼りすぎず、正確に判定できる審判員の育成を願う。

まとめ

前評判通り、なかなか興味深いシーンばかりでした。こうやって少しずつ理解が深まっていけばいいですね。

来週もお楽しみー。では!

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